アボカドを食べたあと、残った種でアボカド栽培を始める人もいますよね?
でも、アボカドは元々熱帯の植物なので、日本の気候は適しているとは言えず、いくつか注意すべき点がありますよ。
今回は、アボカドは水栽培ではどの程度の大きさまでが限界なのか、水栽培から鉢植えや地植えに移す時の注意点、さらに育てている途中に葉が枯れてしまう時の対処法について紹介します。
アボカドの水栽培の限界は?
どうせ種から育てるのなら成長を見てみたいと水栽培をする人も多いと思います。
でも、水栽培では植物自体がひ弱に育ったり、高く伸びたアボカドを容器が支えられずに転倒しやすくなったりします。
また、発芽後、芽が順調に伸び始めたら液肥を与えますが、液肥を与えると水中にカビが生えやすくなります。
容器が安定しているうちは水栽培が可能ですが、発芽してしまえば鉢でもアボカドの成長を感じることはできます。
水交換などの手間を考えると、肥料を与え始めるタイミングで鉢に移すのがオススメです。
アボカドを水栽培から土に移すときの3つの注意点
せっかく育ったアボカドも適当に土に移してしまっては、大きなダメージを受けることになりかねません。
ここでは、アボカドを水耕栽培から鉢や地植えに移す時の注意点を紹介します。
寒い時期は避ける
アボカドは熱帯の植物なので、寒さが苦手です。
移植のダメージ以外に寒さのダメージを受けないように、できれば暖かくなり始める頃に植え替えるようにしましょう。
根が折れやすい
アボカドの根は柔軟性があまりないので、比較的簡単に折れてしまいます。
土に埋める時は押し付けないように手で支えた状態で、根の隙間に土を流し込むようにしましょう。
植え替え後は多めに水を与える
水耕栽培では、根は簡単に水を吸い上げることができますが、土に植え替えると以前ほど簡単には行きません。
根がしっかりと伸びるまで、植え替え後1週間ほどは水を多めに与えるようにしましょう。
ただし、じゃぶじゃぶに与え過ぎると根腐れの原因になるので、土が乾いたらこまめに与えるようにします。
水耕栽培の時に爪楊枝で固定している場合は、無理に爪楊枝を抜く必要はないですよ。
そのまま土に埋めるか、土から飛び出して格好悪いようなら爪楊枝の根元付近で折ってしまうのもいいでしょう。
アボカド栽培で葉が枯れる時の対処法は?
アボカドを栽培していると、葉が枯れてしまうことがありますよね?
これにはいくつかの原因が考えられます。
葉が枯れてしまう原因と対処法を紹介しますね。
根腐れに気を付ける
アボカドの葉が枯れてしまう原因として一番に考えられるのが根腐れです。
寒い時期に水を与え過ぎたり、水耕栽培で水の交換頻度が少なかったりすると、根が酸欠状態になって腐ってしまう根腐れを起こしやすくなります。
水耕栽培の場合、夏場は1日に2回ほど水を交換するとカビの発生も防げるのでオススメです。
根を傷つけないようにする
植え替えなどで根が傷ついた場合、栄養をうまく吸収できなくなって葉が枯れてしまうことがあります。
植え替えの時には細い根が折れないように慎重に扱いましょう。
根が増えすぎる根詰まりに注意
鉢植えで栽培していると、成長するにつれて鉢の中が根でいっぱいになってしまいます。
アボカドが成長してきたら、適切な大きさの鉢に植え替えましょう。
冬場は温度に気を付ける
アボカドは熱帯性の植物なので、低温には弱い傾向にあります。
栽培の適温は15℃~33℃と言われているので、寒い時期には部屋の日当たりのいい場所で栽培するなどの対処が必要です。
きれいな葉の状態を維持するためには、10℃以下にならないように注意しましょう。
できるだけ日光に当てる
アボカドは日光を好み、日当たりが悪いと葉が枯れ落ちてしまうことがあります。
暖かい時期は屋外に出して日に当ててあげましょう。
ただし、いきなり直射日光に当ててしまうと、葉焼けすることがあるので、最初は日陰から徐々に慣らしていきましょう。
乾燥を避ける
アボカドを冬場に室内で栽培する場合などは、暖房の風が直接当たったり、部屋が過度に乾燥したりして葉が枯れてしまうことがあります。
部屋の湿度を適度に保ち、暖房が直接当たらない暖かい場所で栽培するようにしましょう。
肥料は適量を与える
肥料が足りなかったり、与え過ぎたりしても葉が枯れることがあります。
肥料は生育に合った適切な量を与えるようにしましょう。
特に初心者の人は、心配になって肥料を与え過ぎる傾向があるので注意しましょう。
病気に気を付ける
アボカドは基本的に病気に強い植物ですが、葉に白い斑点ができるうどん粉病や、葉が茶色に変色する炭疽病などにかかって枯れてしまうことがあります。
うどん粉病も炭疽病もカビによるものなので、風通しを良くし、適度に日光に当てることで予防できます。
発生してしまったら殺菌剤を散布するか病気にかかった部位を切り取って広がるのを防ぎましょう。
アボカドを低く育てるために摘心しよう!
アボカドは放っておくとどんどん大きくなり、地植えの場合では日本でも10mほどになることもあります。
アボカドを観葉植物として育てる場合は、大きくならないように摘心(てきしん)しましょう。
摘心とは、芯と呼ばれる芽の先端部分を摘み取ることを言います。
植物には頂芽優勢(ちょうがゆうせい)という、頂芽(先端の芽)が脇芽(わきめ)より優先的に伸びる性質があります。
摘心により頂芽を摘み取られた植物は、上には伸びずに脇芽を伸ばすようになるので、高さを抑えて低く育てることができます。
摘心の仕方としては、希望の高さに育ったら先端部分を摘み取ります。
しばらくすると、摘み取った部分の少し下から芽が出てきます。
その芽も上に向かって伸び始めるので、適当な高さになったら葉が2枚ほど残るように摘心を行います。
枝分かれが多くなって葉が密集するようなら、いくつか枝の根元から剪定して風通しを良くしてあげましょう。
アボカドの水栽培まとめ
今回は、アボカドの水栽培の限界や土に植え替える時の注意点、葉が枯れる原因と対処法を紹介しました。
アボカドは、容器が安定している間は水栽培でも育てられますが、液肥や水交換などの手間が増えてきます。
適当な大きさになったら、早めに土に植え替えるのがおすすめです。
ただし、土に植え替える時は、寒い時期を避け、根の損傷に十分に気を付けて下さいね。
また、葉が枯れる一番多い原因は水の与え過ぎによる根腐れです。
他にも乾燥や日照不足、病気などもあるので、栽培環境を考えて適切な対処をしてくださいね。
アボカド栽培で、緑のある生活をエンジョイしましょう。
アボカド栽培については、下の記事でも紹介しています。
良かったら参考にしてくださいね。