栄養価が高く「森のバター」とも言われて人気のアボカド。
アボカドのもう一つの特徴としては、あの大きな種ですよね?
その種でアボカドを栽培して、家で収穫できるようにしてみたいと思う人も多いようです。
しかし、アボカドの実がなるまではかなりの年数がかかるようですよ。
今回は、アボカドは実がなるまでに何年くらいかかるのか、また、水耕栽培で整腸させられる限界など、アボカドの栽培方法について紹介したいと思います。
アボカド栽培は収穫まで何年くらいかかるの?
アボカドの中心で存在感いっぱいの大きな種。
せっかくなので、アボカドを栽培して収穫してみたいと思った事ありませんか?
そこで気になるのが、アボカドを種から育てると、実がなるまでに何年くらいかかるのかですよね?
アボカドは種から実がなるまでに5~6年、遅ければ10年ほどもかかります。
また、アボカドは中央アメリカが原産の熱帯果樹なので、日本のような寒暖差のある地域では花すら咲かないことも多いようです。
その上、アボカドは種から育てたものは花が咲きにくい傾向があるので、本格的に収穫を目指すなら苗を買ってきて育てた方がいいでしょう。
この場合、アボカドは自家受粉しにくい構造になっているので、違う品種と一緒に植える必要があります。
ちなみに、アボカドは放っておくと高さ20mほどにもなるので、しっかり剪定をして小さく管理しないと大変なことになります。
以上のことを考えると、アボカドを日本の家庭で栽培するのは、気候的にも土地的にもなかなかハードルが高そうですね。
でも、ガッカリするのはまだ早いですよ。
アボカドは収穫までは難しいですが、水耕栽培や鉢植えで観葉植物として楽しめます。
何気なく捨てていたアボカドの種で観葉植物を育ててみませんか?
ここからは、アボカドを種から観葉植物として育てる方法を紹介しますね。
アボカドの種の上下の見分け方は?
アボカドの種には上下があります。
種を取り出してよく見ると、ちょっと尖っている方と丸い方があると思います。
ちょっと尖った方から芽が、丸い方から根が出てきます。
なので、種を植える場合は、尖った方が上になるように植えます。
ちなみに、アボカドの種を取り出す時に、包丁を刺して取り出す人もいると思いますが、ちょっと刺したくらいでは発芽に影響はないので安心して下さいね。
それより冷蔵庫で冷やさないように気を付けて下さい。
アボカドは熱帯性の植物なので、あまり低温にさらされると発芽しにくくなってしまいます。
アボカドの水耕栽培の方法は?
アボカドの栽培は、最初から鉢植えにしてもいいのですが、せっかく種から育てるなら水耕栽培にして根や芽が出るところを観察してみましょう。
アボカドの水耕栽培の方法を紹介しますね。
アボカドの水耕栽培の適温は20℃~25℃なので、室内で育てるにしても真冬や真夏は避けた方がいいですよ。
特に、発芽には20℃以上の温度が必要と言われています。
- 栽培する予定のアボカドは、買ってきても冷蔵庫には入れずに常温のまま保存する
- アボカドの果肉には発芽を抑制する物質が含まれているので、種を取り出したら水でキレイに洗い流す
- 500mlのペットボトルを上1/3程度の場所で切断し、切り取った部分を逆さまに底の部分にはめ込む
- 種の1/3程度が浸かるくらいまで容器に水を入れる
(根も呼吸するため、根が出てきたら根の1/2ほどが浸かる程度までにする) - ペットボトルのお皿状になった部分に、種の尖った方が上になるように置く
- 暖かい場所で育てる
(発芽までは日当たりは気にしなくてOKです) - 発根した後、発芽してきたら日当たりのいい場所で育てる
栽培容器にコップなど口が広い容器を使う場合は、アボカドの種の上1/3程の位置に爪楊枝を三方から刺して、種が水に沈まないように支えるといいです。
発芽するまでは水だけでいいですが、発芽後は液肥を薄めて与えましょう。
気温にもよりますが、通常発芽までには1~2ヵ月かかります。
アボカドの水耕栽培はカビに注意!
水耕栽培は発根や発芽が観察できて楽しいですが、問題となるのがカビの発生です。
カビの発生を抑えるために、水は毎日替えましょう。夏場は1日2回がベターです。
また、容器や種がヌメッている場合はキレイに洗います。
室内の換気をしっかり行って、ホコリやカビのない衛生的な環境をキープするのも効果的です。
他にも、水を浄化してくれるゼオライトを容器の底が見えなくなる程度に入れておく、しばらく直射日光に当てる、日当たりの悪い場所では栽培用ランプを使うなども効果があります。
発芽するまでは水だけで栽培するのでそれほどではないですが、発芽して液肥を与え始めると、よりカビが発生しやすくなります。
液肥は与え過ぎないように規定量を守りましょう。
発芽後は光合成をさせるためにも、直射日光に当ててあげるようにするといいですね。
アボカドの栽培で種が割れた!?どうすればいい?
アボカドの水栽培をしていると・・・種が割れた⁉
でも、安心してください。
アボカドの種は成長に伴って少し割れてくるのが普通です。これは、根や芽が種を押し割って出てくるためです。
根が出る時に種の下側が、芽が出る時に種の上側が割れるイメージです。
なので、根が出た時点で完全に2つに割れてしまった時は、その後の発芽は難しいかも知れません。
その時は諦めて、新しい種でチャレンジしましょう。
アボカドの葉が出ない時の対処法とは?
アボカドを室内で栽培していると茎ばかりが伸びて葉っぱがあまり出ないことがあります。
この原因としては日当たりが悪いことが考えられます。
アボカドは日光を好むので、日当たりが悪いと日光を求めて、茎をどんどん伸ばしていきます。
その結果、茎ばかりがひょろひょろと長く伸びて葉っぱが出ないという状態になります。
芽が出てきたら窓際に移動して、できるだけ直射日光に当ててあげましょう。
初夏~初秋の暖かい時期には屋外の日当たりのいい場所で育てるのもいいでしょう。
また、栄養不足も葉が出てこない原因になります。
発芽後は、液肥を規定の濃度に薄めて与え、しっかりと養分を供給してあげましょう。
まとめ
今回は、アボカドの実がなるまでの年数やアボカドの水耕栽培の方法について紹介しました。
アボカドは種から実がなるまでに5~10年もかかる上、樹高も放っておくと20mほどにもなってしまいます。
また、うまく育っても実がならないことも多いため、観葉植物として育てるのがオススメです。
水耕栽培の場合は、カビや日当たりに注意して育てれば極端に難しいことはないので、是非チャレンジしてみて下さいね。