春になるとスーパーでもチラホラ見かけるびわ。
びわは美味しいので好きですが、「旬になってもう少し安くならないかな?」と思っている間に見なくなってしまったりしませんか?
びわの旬っていつ頃なんでしょうか?
今回は、びわの生産量ランキングからびわの旬を読み解きます。
また、びわがスーパーに出回る時期についても紹介します。
びわの産地ランキング!気になる一位は?
私は毎年、びわが旬になって安くなるのを待っている間に、すっかり忘れてしまって買いそびれてしまいます。。。
びわの旬と言っても、今はいろんな地域で生産されたものが流通しているので、旬って結構長いんじゃないのって思いませんか?
そこでまず、びわがどこで生産されているのか紹介したいと思います。
下の表は、農林水産省の令和3年産びわの統計資料を参考に、生産量および出荷量のランキングをまとめたものです。( )内は割合です。
収穫量(t) | 出荷量(t) | |
全国 | 2890 (100) | 2380 (100) |
長崎 | 876 (30.3) | 772 (32.4) |
千葉 | 444 (15.4) | 412 (17.3) |
香川 | 229 ( 7.9) | 187 ( 7.9) |
鹿児島 | 195 ( 6.7) | 165 ( 6.9) |
愛媛 | 176 ( 6.1) | 148 ( 6.2) |
兵庫 | 163 ( 5.6) | 122 ( 5.1) |
大分 | 122 ( 4.2) | 78 ( 3.2) |
和歌山 | 106 ( 3.7) | 93 ( 3.9) |
長崎、千葉、香川の上位3県で全国の生産量の50%以上、上位8県で80%を占めます。
長崎県での生産量が特に多いですね。
出荷量に関しては、長崎県だけで全国の1/3、2位の千葉と合わせると2県でほぼ50%に達していることがわかります。
全国的に栽培されているのかと思っていましたが、かなり偏りがあるんですね。
流通しているビワのほとんどが、上の地図の赤線で囲った部分で栽培されているんですね。
基本的には西日本の地域ですが、赤四角の延長線上の千葉(赤丸)でも盛んに栽培されていることがわかります。ちょっと不思議ですね。
びわは亜熱帯から温帯原産の果樹だけあって、やはり温かい地域での栽培が盛んなようです。
びわの旬はいつからいつまで?
びわの産地がわかったところで、びわの旬がいつなのかを紹介したいと思います。
主な産地、長崎と千葉ではかなり気温に差があるし、また露地栽培とハウス栽培でも旬の時期に差が出てきますよね。
びわの出荷時期は、長崎ではハウス栽培のものでは2月~4月、露地栽培のものでは5~6月となっています。
一方、千葉ではハウス栽培で4月下旬~5月下旬、露地栽培では5月下旬~6月下旬なので、ハウス栽培は5月、露地栽培は6月と考えていいでしょう。
出荷の動向は、取れ始めから次第に増えていき、旬の最盛期で最大となって、その後次第に減少して終わるといった感じになります。
なので、旬はいつ頃なのかとなると、長崎産のびわではハウスものなら3月頃、露地ものなら6月上旬頃、千葉産のびわはハウスもので5月中旬、露地もので6月中旬頃と言えますね。
びわの旬は、地域や品種によってズレがあるので、旬のびわを狙って買うのはなかなか難しいかも知れませんね。
下の記事で、おいしいビワの見分け方を紹介しているので、是非参考にしてください。

びわは追熟しないので保存が効きにくい!スーパーで買える時期は?
長崎産早生品種のハウスものでは2月から出回ることもあるようですが、だいたい3月~6月、長くても7月頃までがスーパーなどで買える時期になります。
バナナやリンゴなどは、収穫された後にも成熟が進んでいって食べ頃となります。
この過程を追熟と言いますが、収穫後に追熟するため、ある程度保存しておくことが可能です。
バナナはまだ青い時期に収穫されたものが輸入されていますよね?
一方、びわは収穫するとそれ以上成熟することがなく、追熟せずに傷んでしまうんです。
つまり、びわは食べ頃になったものが収穫されて、その後は傷んでいく一方ということです。
そういうわけで、びわは収穫の時期が終われば、すぐにスーパーなどから姿を消してしまうんです。
なので、びわは買った時が食べ頃で、長くても3日ほどしか日持ちしないので注意してくださいね。
なぜ千葉だけポツンと離れて産地になっているのか不思議でしたが、大きな需要がある首都圏に長崎などから輸送していては、すっかり鮮度が落ちてしまうといった理由もありそうですね。

まとめ
今回は、びわの旬はいつ頃なのか、また生産量ランキングやスーパーに出回っている時期などを紹介しました。
びわの旬は地域にもよりますが、3月頃と5月中旬から6月中旬頃です。
びわの出荷量は、長崎県がダントツで全体の1/3を占めていて、2位の千葉県と合わせると50%となります。
また、びわは追熟せず保存が効かないので、収穫時期が終わる6月下旬ころにはスーパーから姿を消してしまいます。
「もっと食べたかったのに・・・」と後悔しないように注意してくださいね。